脳卒中の原因と症状 > 一過性脳虚血発作(TIA)の診断

一過性脳虚血発作(TIA)の診断について

脳卒中(脳血管障害)の発作は、あるとき突然、やってきて、一刻も早く適切な対処を求められることが多いのですが、脳卒中(脳血管障害)の3つの主要な病気・・・脳出血、脳梗塞、くも膜下出血・・・のうち、脳梗塞(のうこうそく)については、その前触れの発作がある場合があります。この前触れの発作が、一過性脳虚血発作(TIA)です。

したがって、一過性脳虚血発作(TIA)の段階で、いかに対処、治療をするかが大切なのですが、問題は、一過性脳虚血発作(TIA)が診察中におきるということはほとんどないということです。つまり、医師の目の前で起きるものではないことから、その診断は、患者さんご本人の自覚症状の説明だけです。

しかも、そもそも一過性脳虚血発作(TIA)の定義とは、手足のしびれや運動麻痺が一時的に生じるものの、24時間以内に消えてしまうものであることから、はたして患者さんが、そういった症状が消えたあとに、きちんと医師の診察を受けるかどうかも、あまり期待できないことが多いのです。ちょっと最近疲れ気味だったから・・・と見過ごしてしまいがちです。発作は、日を置いて何度もおこる人もいれば、1日に数回、繰り返しておこる場合もあります。

正確な診断と対処のためには、患者さんご本人が、ご自身の症状を正確に自覚し、的確な説明を医師にすることが大切なのです。日ごろから、脳卒中についての知識を高めることが早期対処に必要です。

一過性脳虚血発作(TIA)の診断は、したがってまず、医師の問診から始まります。問診で大切なのは、心臓を含む全身の動脈硬化疾患の有無のチェックです。