脳卒中の原因と症状 > 一過性脳虚血発作(TIA)の内科的治療

一過性脳虚血発作(TIA)の内科的治療について

脳卒中(脳血管障害)のひとつ、脳梗塞(のうこうそく)の前触れの症状である、一過性脳虚血発作(TIA)の治療には、内科的治療と外科的治療があります。両者はともに、将来の脳梗塞の発作を予防し、事前に対処することが目的です。

脳梗塞は、現在、脳卒中(脳血管障害)のなかでも、脳卒中を抜いてもっとも死亡率が高い病気となっています。突然、大きな脳卒中の発作に襲われるまえに、なんらかの前触れの警告があったことを幸いと考え、時機を逃さず、適切な治療を受けましょう。では具体的にはどのような治療が可能なのでしょうか。日本で、治療の中心となるのは、内科的治療です。

欧米では、一時期、外科的治療方法(バイパス術)がさかんにおこなわれましたが、日本では、あまり普及していません。また、世界的研究からも、内科的治療とバイパス術とでは、脳梗塞の予防効果に差がないことが報告されています。

内科的治療

血栓の予防
一過性脳虚血発作(TIA)がおこるメカニズムの一つに、脳へいく血管の動脈硬化の強い部分に生じた血栓(けっせん)がはがれ、それが血流にのって脳の末梢血管にたどりつき、詰まらせてしまった結果、しびれや運動麻痺(うんどうまひ)といった症状が出るというものがあります。
血栓とは、血管の内側に血液が固まった状態です。したがって、新しい血栓ができないように予防する方法が、一過性脳虚血発作(TIA)の内科的治療となります。動脈壁の血栓の形成に大きな役割をはたしているのが、血小板です。治療では、血小板が固まらないようにする薬を用います。